スプリント療法


顎関節症の治療で、一般的に行われるものにスプリント療法があります。
これは、顎関節症の全般的症状改善に有効で、上顎か下顎のどちらかにスプリントと 呼ばれる装置を入れるものです。


素材は半透明のアクリル樹脂を使用し、患者さん一人ひとりの歯型にあわせて個別に成型します。
 
矯正期間中は、顎位の移動の確認や、各症状の改善・緩和のチェックなどを定期的に行います。そして、これらに基づいたアプライアンスの微調整を1/10ミリ単位で行っていきます。
 
アプライアンスは自由に取りはずしが可能ですので、お好きな時間(例えば、自宅でくつろいでいる時や就寝前、通勤・通学時など)で簡単にご利用ができます


 スプリントを使うときの3つのポイント


1.装着の原則は寝るときだけです
スプリントの目的は、筋の緊張を減らすとともに、睡眠時の歯ぎしりやくいしばりの軽減にあります。 したがって、装着するのは夜寝るときだけに限定してください。日中の使用や長時間の使用は、 歯科医師の指示にしたがってください。
 
2.つねに清潔にしておきます

スプリントは口の中に入れるものですから、使用後は水洗してつねにきれいにしておきます。 熱湯につけると変形しますから注意しましょう。使用しないときは。水につけて保管しましょう。
 
3.装着したまま物を食べない
スプリントを装着したままでの飲食はできません。飲食を行う場合には、必ず外してください。