「 Dental Drug Delivery System 」の略で、予防歯科の処置の1つの方法として行われています。マウスピースにフッ素入りの薬を入れて虫歯の原因となるバイオフィルム(歯垢)を歯の表面に定着しにくくする方法です。
3DSを行うためには、PMTCを必ず行わなければ効果がありません。


歯の傾向が強い患者さんで、修復歴が多い場合や歯虫垢の量が多い患者さんは、う蝕細菌検査をおこないます(オーラルチェック)
 
 

スケーラー、歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどを使いハンドクリーニングを行います


 粗めのペースト後に細かいペーストで研磨します


 
歯型をとり、ドラッグ・リテーナーを事前に作成します。


PMTC後、このリテーナーに0.2% クロルヘキシジンを入れ準備します。 のち、リテーナーを装着し、5分放 置します。


 
薬剤を全部きれいに落とした後、フッ素を塗布します。


フッ素をリテーナーに入れて装着して4分間おきます。フッ素を洗い流して終了。
 
マウスピースを使用し、朝夕1回5分間除菌します
10日間のなかで2回、PMTCと抱き合わせの3DSを行い3ヶ月後にこの処置を繰り返します。


物理的に破壊しない限り菌叢に変化は起こらない。

ミュータンス菌(虫歯の原因となる菌)

歯面にも口腔粘膜にも定着している細菌


バイオフィルムが破壊され、フレッシュな細菌が増殖します。


歯の表面に残存する細菌はバイオフィルムを形成する前に、3DSにより化学的に除菌されます